和痛分娩するつもりだった話

こんにちはこんばんは、すごくお久しぶりに筆を取ります。
先日3月22日に第一子を出産し1ヶ月半ほどが経ちました。
少し生活リズムができてきて、振り返りをするにはいいタイミングだなー、でもTwitterに書くには長いなー、とか思っていたときにブログという存在を思い出しました。
まあ誰が見ているわけでもないのですが、もともとここは明日の私のためのメモブログなのでよいでしょう。

コロナ禍でのセミオープン

新型コロナウィルスとかいうあんちくしょうが世の中を賑わせている最中での妊娠・出産となりました。
東京都内では比較的スタンダードな近所の産婦人科セミオープンで妊婦健診→30週ごろから大学病院に移ってそっちで出産の流れです。
セミオープン先は近隣では大きめの産婦人科をチョイス。専任担当制ではなかったですがどの先生も感じ良い方たちでした。
まず第一のコロナやろう問題として、病院が夫随伴不可でした。
お腹の中で動く様子を夫は一度も見ることなくお父さんになりました。


出産院は近所の都立病院(激安)か、少し離れた大学病院(お高いが和痛分娩ができる)のほぼ二択で、

痛いか痛くないかが選べるなら、そりゃ痛くないほうがいいに決まっとる。

ということで大学病院での出産に決定しました。

もうすぐ臨月という頃、都立病院に都から臨月の妊婦のためのベッドをコロナ病床確保のために開けろ、という要請がでました。
近隣の都立病院はその要請のあった病院リストには入っていませんでしたが、一歩違えば私もあの混乱の中に放り出されていたかもしれないと思うと今でも背筋が寒いです。


幸いつわりも軽く、二度ほど妊娠時糖尿病の疑いで3回血を抜く検査をさせられましたが、
お腹の子は大過なくすくすくと成長し、予定通りの日程で大学病院に移りました。

コロナ禍での出産

大学病院は夫随伴可能だったのですが、残念ながら夫の仕事の都合が合わず。
出産時の注意を色々と聞きましたが、
立ち会い出産に制限
入院中は原則面会不可
荷物の受け渡しも不可

はぁ~~~~~新型コロナとかいうやつ滅びねえかな~~~~~~


という人類78億人の総意と言っても過言ではない思考が100億回ほど頭をよぎり一日20回くらい口に出しつつ入院準備を進めます。

出産院では麻酔は麻酔科の医師が行うため、平日日中しか和痛分娩できないとのこと。
なので予め出産日を決めて陣痛促進剤で出産する、いわゆる計画出産予定となりました。

38週時の子宮口は1cm。
「まだ生まれそうにはないかな。来週には出産予定を立てられると思います」
といわれて「ふーんそうなんだー」くらいの感じで3月23日に次の健診予定を入れました。

のんびりと土曜日を過ごした翌3月21日日曜日。
「久々に二人でゲームして過ごしたい!」
「いいねー、夕飯気にしなくていいようにカレーいっぱいつくっちゃおう」
「わーい」

と言っている中で破水しました。
余談ですがこのまま即入院となりましたため、夫は鍋いっぱいのカレーを連日一人で食べたそうです。

和痛分娩したかった話

破水が先行し陣痛が来ていなかったため、細菌感染しないよう点滴を打ちつつ自然に陣痛が始まるのを待ちます。
この時点で16時。
「明日の朝になっても陣痛が来なかったら、陣痛促進剤+麻酔による和痛で分娩することになります」
と説明があり、「ふーんそうなんだー(2度目)」くらいの感じで陣痛室に入院となりました。

そして18時頃。


陣痛が始まりました。


いや17時位から、あ、これ陣痛な気がする?多分?たぶんそう。あ、結構痛い…強めの生理痛っぽい痛さある…
くらいの感覚があったのですが、18時からは人生で一番痛かった生理痛くらいの痛みが定期的に訪れ、夕飯を残してしまう大失態を犯します。
入院中の通常食の中で、あの日の炊き込みご飯?混ぜご飯?が一番美味かったのですが……

20時頃の診察で
「うん、進行してるね、今子宮口3cm」
と診断され陣痛室待機続行です(子宮口3cmは一般的な陣痛スタートくらい)

徐々に強くなる陣痛、だんだん狭くなる痛みの間隔、そしていきまないよう深呼吸をするよう指示され。
この段階で一番つらかったのはマスク。マスクつけてろって。
そもそもマスク苦手なんだけど。

22時頃看護師さんに「パパさん呼ぶ?」と言われ夫を呼び出し。
23時頃到着した夫に腰をさすり続けることを強要し陣痛生活を続行。

日曜の深夜のため、和痛分娩はできない。普通分娩での出産がほぼ確定した。辛い。

この時点で私も夫も「今夜はこのままで、多分明け方頃の出産とかかな~」と思っていました。
医師の回診が少なかったことを思うと多分医者側もそういう見込みだったんでしょう。
このときの記憶はだいぶ飛んでいて、
幼児退行したような舌っ足らずな声で「いたい……いたい……」とだけつぶやき続ける生き物になっていた記憶だけが残っています。


しばらくしていきみ逃しに失敗しいきんでしまった時、ジョバっと明らかに水が吹き出る感覚が。

えっと思った後で連続でいきんでしまって、その都度ジョバっジョバっと水が出る感じがする。
あと数分で定期回診の0時になるけど、流石になんかおかしいとナースコールをする。

「んーと、20時から子宮口確認してないんですね、ちょっと見ますね」

「あ……これは……子宮口もう9cmとかですね!分娩室移りましょう!」

え、そんなことある???

すっげえ痛い中分娩室に移動。
「多分9cmくらいになってます」との言葉を受けて別の看護師さんも私の子宮口を確認。
「いやー、これもう10cmだね」(10cmというのは一般的な最大、もう生まれるやつ)

え???そんなことある????????

分娩室入ったのは0時。
あれよあれよと進行し、0時35分。

元気な娘が生まれました。

私は聞こえていなかったんですが、看護師さんが「いやー、これお母さん痛かったんじゃないかな…」と言っていたらしい。
(一般に、陣痛の進行が早い方が痛みが強い傾向があるらしい)

和痛分娩、したかったな!!!



出産後2時間ほど夫も付添い、深夜2時半に退室となりました。
コロナでの面会制限の一種らしいです。


はぁ~~~~~新型コロナとかいうやつ滅びねえかな~~~~~~