初心者向けポケモン辞書

友人が金銀以来超久しぶりにポケモンに復帰する、と言ってくれました。
ええことやええことや、色々教えるし一緒にやろうぜ、と思っていて、不足知識を補うためのサイトを色々探しているところなのですが、
ふと対人要素のあるシリーズ物のゲームを途中参加するのって難しいよな、と思いました。

何が難しいって、皆が当たり前みたいに用語使うんです。

僕はスマブラは3DS版で初めてまともにプレイしたのですが、攻略サイトなどには当たり前みたいに「ステップ」「ニュートラル」「ガード」などの用語があり、友人も当たり前みたいにこれら用語をつかいます。
が、実はこれはゲーム上では知ることの出来ない(知ることが困難な)用語なんです。

ポケモンでもそうです。
ストーリーをクリアして、さあ対人戦だ、強いポケモン育てたいけどどうするんだろう?と思って軽く調べると、突然ゲーム内では聞いたことのない「厳選」「努力値」「夢特性」とか出てくるわけです。
やってらんねえよな、ほんとにな。
自分が何を知らないのかもわからねえ。

なので、思いつくまま、自分が使っている用語を書き連ねていこうと思います。
とりあえず概略が分かる感じの辞書的なものになればと思っています。わからないこと、追加して欲しい・したほうがよい用語などがあったらじゃんじゃか文句つけて下さい。

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ページ内の欲しい用語を探すときはCtrlキーとFキーを同時に押すとページ内を検索をすることが出来ます。
「初心者が育成記事を読み解くために必要な用語」であり、ポケモン界の全ての用語を網羅したものではありません。
このページには概略だけを掲載します。より詳細なことはその用語で検索してみよう。
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ステータス【-】
ポケモンのHP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さの数値のこと。順にHABCDSと略される。
レベル、種族値、個体値、努力値、性格から計算されている。
レベル20で進化させても、レベル50で進化させても、レベル、種族値、個体値、努力値、性格が同じならステータスは同じ数値になる。

種族値【しゅぞくち】
ポケモンの種類ごとに設定されている数字。
各ポケモンの種族値は検索すると出て来る。試しに「ピカチュウ 種族値」などで検索してみよう。
――種族値合計【-ごうけい】
  種族値の合計。これが高いほど強いとか一般には言われている。
――◯◯族【-ぞく】
 例:600族、100族など。
 600族は「種族値合計600」の意味であり、伝説のポケモンなど例外を除き最も高い合計種族値を指す。
 100族は「素早さ種族値100」の意味。素早さ100のポケモンが多いためこのように呼ばれる。類語として「80族」「60族」がある。

個体値【こたいち】
ポケモンの個体毎に設定されている数字。高いほどよいとされる。
0~31までの数字のどれかが各ステータスに振られている。特に31をV、30をUという。
そのポケモンが大体どれくらいの個体値なのかはジャッジというNPCが教えてくれる。また、現在のステータスから個体値を逆算するツールもある。
――6V【ろくぶい】
 ステータス全てが31(V)のポケモンのこと。一般に最良個体と言われる。類語として5V(ステータスの5ヶ所が31)がある。
――めざめるパワー
 通称めざパ。ポケモンの個体値によってタイプが変わる技。
 めざ+タイプで呼ばれる事が多い。(めざ氷、めざ炎など)
 昔は威力も変わっていたが、第六世代以降技威力は固定である。

努力値【どりょくち】/基礎ポイント【きそ-】
ポケモンのステータスに後から割り振る数字。公式には「基礎ポイント」だが、こう呼ぶ人は少ない。
経験値割り振り時に一緒に自動的に割り振られる。あとはアイテムで上げたり下げたりできる。
ポケモン一体につき510ポイントまで振ることができ、一つのステータスには252まで振ることができる。
――努力値振り【-ふり】
 510の努力値をどのステータスにどれくらい割り振るか、ということ。
――ぶっぱ【-】
 極振りとも。一つのステータスに252振り切ること。
 例:ASぶっぱ(攻撃と素早さに252ずつ振ること)
――調整【ちょうせい】
 ステータスが必要な数字になるように考えた努力値を振ること。
 例:ガブの逆鱗耐え調整(ガブリアスの技:げきりんをギリギリ耐えるように防御の努力値を振った)

性格【せいかく】
ポケモンごとに設定されている性格。性格によって、一つのステータスに1.1倍、一つのステータスに0.9倍の補正をかける。全てが等倍になる性格もある。ステータス画面で赤くなっているところが1.1倍、青くなっているところが0.9倍になっている。
攻撃・特攻・素早さのどれかを上げ、攻撃か特攻の使わない方を下げるのが一般的。
――性格一致【せいかくいっち】
 きちんと必要なステータスが上がり、不要なステータスが下がる性格になっていること。

特性【とくせい】
ポケモンの種族ごとに1~3種類設定されている特殊効果。水技を吸収したり先制攻撃したり特定の技の威力が上がったり、効果は様々。
複数の特性がある場合、どの特性がついているかは完全にランダム。特性を変更する「とくせいカプセル」というアイテムもある。
――夢特性【ゆめ-】/隠し特性【かくし-】
 普通には発見できない特別な特性。
 公式用語では「隠し特性」だが、最初に導入されたBW1時代では「ドリームワールド」というところでだけ発生した特性のため、日本では「夢特性」という言い方が定着した。
 夢特性の母親を用いてタマゴを作ると確率で夢特性の個体が生まれる。

タマゴ【-】
育て屋さんにタマゴグループが同じポケモンをオスメスで二体預けると、メスのポケモンと同じ種族のポケモンのタマゴを育てやさんから受け取ることが出来る。
例外的に、メタモンは全てのポケモンとタマゴを作ることが出来る。その場合二体目がオスであってもそのポケモンのタマゴになる。
性別不明(コイルなど)はメタモンとだけタマゴを作ることが出来る。
また、伝説のポケモンやメタモンなど「タマゴグループ不明」のポケモンのタマゴを作ることは出来ない。
タマゴは手持ちに入れた状態で一定歩数歩くと孵化する。
――育て屋さん【そだてやさん】
 ポケモンのレベルを有料で上げてくれる店。プレイヤー移動一歩につき1経験値が入る。タマゴ屋さんなどと呼ばれることもあるが育て屋である。
――タマゴグループ【-】
 そのポケモンに設定されているグループ。水中、怪獣、妖精、不定形など色々ある。
 欲しいポケモンがどのタマゴグループに属しているかは調べよう。
――遺伝【いでん】
 タマゴから孵ったポケモンは両親の個体値中から3箇所がランダムに選ばれて遺伝する。赤い糸を持っていると5箇所遺伝する。パワー系(パワー◯◯)というアイテムを持っていると対応した箇所が必ず遺伝する。
 かわらずのいしを持っていると、持っている側の親の性格が必ず遺伝する。
――タマゴ技【-わざ】
 遺伝技とも呼ばれる。普通に育てただけでは覚えない技を、親が覚えていれば覚えた状態で生まれてくる事がある。
 例:ラプラスはレベルアップではフリーズドライを覚えないが、フリーズドライを覚えたアマルルガを父親にしてタマゴを孵化すると、フリーズドライを覚えて生まれてくる。
 後からは追加できないため、タマゴ技で覚えさせる技がないかは事前に必ず確認しよう。
――ほのおのからだ【-】/マグマのよろい【-】
 ポケモンの特性。この特性のポケモンをパーティーの先頭にしてタマゴを持ち歩くと、半分の孵化歩数でタマゴが孵化する。

厳選【げんせん】
育てたいポケモンが欲しい個体値、欲しい特性になるように大量にそのポケモンのタマゴを孵化する行為。
――伝説厳選【でんせつ-】/準伝厳選【じゅんでん-】
 伝説のポケモンなどゲーム中一体しか手に入らないポケモンを厳選する行為。基本的には戦闘に入って捕まえてステータスを確認して、駄目だったらリセット。

なつき度【-ど】
そのポケモンがどれくらいトレーナーになついているかの指標。戦闘に勝ったり連れ歩いたりすると増えて、瀕死にさせたり苦い薬を飲ませたりすると下がる。
この数値が高いと技:おんがえしの威力が上がり、低いと技:やつあたりの威力が上がる。
なつき度が一定に達していないと進化しないポケモンがいる。

仲良し度【なかよしど】
絆とも。ポケパルレで戯れると増えるハートマークのこと。仲良し度が一定以上にならないと進化しないポケモンがいる。
仲良し度が高いとストーリー中は技を避けたり技威力が上がったり状態異常が治ったりする。
上記の効果はオンラインバトルなどには反映されない。

持ち物【もちもの】
ポケモンに持たせるアイテムのこと。戦闘中に効果を発揮するアイテムは大量にあり、僕も全ては暗記していない。
これには大変多くの略語があり、しかも多くの略語は「それを聞いただけではアイテムが一つに定まらない」ため、初心者の新規参入の妨げになっている(この記事には多分な主観が含まれています)
例えば「ハチマキ」が付くアイテムは「きあいのハチマキ」と「こだわりハチマキ」と「ちからのハチマキ」があるが、ポケモン勢がハチマキと言っていたら99.9%こだわりハチマキを指している。
どの略語が一般的に何を指すのかについては、記事末にまとめて記載する。

天候【てんこう】
勝負時の天候。通常・晴れ・雨・砂嵐・あられがある。天候によって技威力や命中が変化することがある。
天候を操作する特性・技があり、それを利用するパーティーを「天候パ」と呼ぶ。特定の天候を利用する場合は天候名にパをつけて、「雨パ」の様に呼ばれる。

メガシンカ/メガ進化【-しんか】
メガストーンと呼ばれるアイテムを持っているポケモンは、戦闘中一体だけメガシンカすることが出来る。
メガ進化すると種族値が上昇し、見た目や特性が変わる。一度メガシンカすると戦闘終了まで元に戻らない。

バトルスポット【-】
いわゆるオンラインバトル。ランダムにマッチングした相手と対戦できる。
フラットルールが適用されており、50レベルよりも高レベルのポケモンは全て50レベルになる。
同種のポケモンは一体までしかパーティーに入れることができず、また、同種のアイテムを二体以上に持たせることもできない。
――レート
ランダムマッチレーティングバトルのこと。単に「ランダムマッチ」と言ったらこちらを指していることが多い。個々人に初期値1500のレートが設定されており、勝つと増えて負けると下がる。
PGL(公式サイト)でランキングが掲載される。
――フリー
ランダムマッチフリーバトルのこと。ランフリとも。レートなどはなく、第六世代では伝説のポケモンも参加することが出来た。

PGL【ぴーじーえる/ポケモングローバルリンク】
個々人のポケモンアカウントと紐付けされている公式サイト。
自分の対戦履歴やオンラインを通じた交換履歴などを確認したり、特殊なアイテムを受け取ったりできる。
その他、レートのランキングや、レートでの使用度の高いポケモンランキングなどを見ることが出来る。
――KP【けーぴー/かぶりポイント】
ポケモンの使用度ポイントのこと。そのポケモンがどれだけ使用されているか、という目安。
PGLでランキング表示されている他、個人でKPをまとめている方や、大会でのKPをまとめているサイトなどもある。

世代【せだい】
登場ハード、発売時期によるポケモンソフトの分類分け。システムが異なるため別世代へポケモンやアイテムを送るには特別な手順やソフトを必要とする。
――第一世代【だいいちせだい】
 赤緑青ピカチュウ。単に初代とも。
――第二世代【だいにせだい】
 金銀クリスタル。単に金銀とも。
――第三世代【だいさんせだい】
 ルビー・サファイア・エメラルド(RSE)、ファイアーレッド・リーフグリーン(FRLG)
――第四世代【だいよんせだい】
 ダイアモンド・パール・プラチナ(DPPt)、ハートゴールド・ソウルシルバー(HGSS)
――第五世代【だいごせだい】
 ブラック・ホワイト(BW1)、ブラック2、ホワイト2(BW2)
――第六世代【だいろくせだい】
 XY、オメガルビー・アルファサファイア(ORAS)
――第七世代【だいななせだい】
 サン・ムーン(SM)

付録

アイテム略語

「こう言われてたら99.9%このアイテムを指している」という略語を記載していきます。
略語/略語2…:正式名称:効果概要
の書き方をします。

ハチマキ/鉢巻:こだわりハチマキ:物理攻撃の威力を1.5倍するが、選択した技しか出せなくなる。
メガネ/眼鏡:こだわりメガネ:特殊攻撃の威力を1.5倍するが、選択した技しか出せなくなる。
スカーフ:こだわりスカーフ:素早さを1.5倍するが、選択した技しか出せなくなる。
珠/たま/タマ:いのちのたま:全ての技の威力を1.3倍するが、反動でダメージ(通称珠ダメ)を受ける。
輝石/きせき:しんかのきせき:未進化ポケモン(まだ進化することが出来るポケモン)の防御・特防を1.5倍する。
メガ石:メガストーン/◯◯ナイト:ポケモンをメガシンカさせるのに必要なアイテム。「ポケモン名ナイト」というアイテム名になっている。

ポケモン略称

ポケモン、ならびに特定のポケモングループを指す通称や略称。これ以外にも色々ありますが、よく出てくるものを載せます。

洗濯機【せんたくき】:ウォッシュロトム(ロトムのフォルムチェンジ)
ヒトム/ヒートム:ヒートロトム(ロトムのフォルムチェンジ)
鍵【かぎ】/糞鍵【クソかぎ】:クレッフィ
ガブ:ガブリアス
アロー:ファイアロー
ナット:ナットレイ
バンギ:バンギラス
ボルト:ボルトロス
ランド:ランドロス
ぽわぐちょ:トリトドン
ノイクン:スイクン(の特定の型)
ノイコウ:ライコウ(の特定の型)
三鳥【さんちょう】:サンダー・ファイアー・フリーザー
三犬【さんけん】:スイクン・ライコウ・エンテイ
三闘【さんとう】:テラキオン・コバルオン・ビリジオン

コンボ名称

よく見るコンボや戦略の名称と概略。他にも沢山ある。

まひるみ:状態異常マヒ+ひるむ効果のある技のコンボ。マヒで動けなくなるのと、ひるみで動けなくなるのが合わさりほとんど行動できない。
とんボルチェン:とんぼがえりとボルトチェンジの「交代する」効果のある技を組み合わせ、常に有利な対面を作りつつ相手にダメージを与える。
受けル:受けループの略。常に相手に対して有利なポケモンを出し、じわじわと相手のHPを削る戦法、またそれ用のパーティー。
ねむカゴ/ねむラム:技:ねむる+カゴのみ・ラムのみ。眠って体力満タンにしたらきのみで即目を覚ます自己回復コンボ。
どくまも:どくどく+まもるのコンボ。どくどくは段々ダメージが上がるため、そのターンを稼ぐためにまもるを使用する。
やどみが:やどりぎのタネ+みがわりのコンボ。身代わりで減るHPをやどりぎのタネと持ち物:食べ残しなどで回復する。類似コンボにやどみがアンコ(やどりぎのタネ・みがわり・アンコール)がある。
ボルト式猫騙し:ボルトロスが特性「いたずらごころ(変化技を先制で使用できる)」を使って出会い頭に電磁波を打ってくること。


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とりあえずこれくらいあれば一般的な育成記事が読める……かな?